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![新刑法教室(2) 各論 [ 植松正 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7972/79725087.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】新刑法教室(2) 各論 [ 植松正 ]
各論 植松正 日高義博 大学図書 大学図書BKSCPN_【高額商品】 シン ケイホウ キョウシツ ウエマツ,タダシ ヒダカ,ヨシヒロ 発行年月:2001年03月10日 予約締切日:2001年03月03日 ページ数:380, サイズ:単行本 ISBN:9784797250879 植松正(ウエマツタダシ) 1906年(明治39年)千葉県に生まれる。元一橋大学名誉教授。昭和28~46年司法試験考査委員。平成11年死去。主要著書に「刑法の話題」(’95年)「再訂刑法概論I・II」(’74年,’75年)「証言の信頼度」(’59年)「新版供述の心理」(’75年)ほか 日高義博(ヒダカヨシヒロ) 1948(昭和23年)宮崎県に生まれる。現職、専修大学法学部教授。平成9年~現在、司法試験考査委員。主要著書に「不真正作為犯の理論〔第2版〕」(’83年)「刑法における錯誤論の新展開」(’91年)「トピックドイツ刑法」(共監訳、’95年)「刑法総論講義ノート〔第2版〕」(’96年)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 公益犯罪の法理(革命と内乱罪ー内乱に関する罪/戦争と刑法ー国交に関する罪・外患に関する罪/公務執行の妨害ー公務執行を妨害する罪/脱獄犯ー逃走の罪 ほか)/第2部 私益犯罪の法理(殺人ー殺人の罪/暴行と傷害ー傷害の罪/過失傷害と過失致死ー過失傷害の罪/堕胎ー堕胎の罪 ほか) 実践的感覚に裏づけられたシャープで明快な理論、適用結果、正義感との検証で圧倒的支持を受けた植松・刑法教室が日高義博教授の手で完全復活。 本 人文・思想・社会 法律 法律
3740 円 (税込 / 送料込)
![50歳からの相続・贈与の本 豊富な事例でわかりやすく徹底解説! [ 池田俊文 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7610/9784905447610.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】50歳からの相続・贈与の本 豊富な事例でわかりやすく徹底解説! [ 池田俊文 ]
豊富な事例でわかりやすく徹底解説! 池田俊文 駒草出版ゴジッサイ カラノ ソウゾク ゾウヨ ノ ホン イケダ,トシフミ 発行年月:2015年12月 ページ数:175p サイズ:単行本 ISBN:9784905447610 池田俊文(イケダトシフミ) 税理士。1950年宮崎県生まれ。立正大学経済学部卒業後、宮崎市内のシーサイドホテルフェニックスでフロント会計に従事した後、税理士事務所勤務を経て、1996年池田税務会計事務所を独立開業。相続においては、温厚で誠実な対応にクライアントから篤い信頼が寄せられている。相続セミナーをはじめ、各種経営セミナー講師としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 民法を読む(そもそも相続人とは/相続する財産の割合は民法で決められている ほか)/2 相続税を知る(相続財産から控除されるものとは?/債務控除と葬式費用 ほか)/3 相続税から控除される税金(贈与税額控除/配偶者の税額軽減 ほか)/4 相続税の申告期限(相続税の申告と納付の方法)/5 我が家の相続事例(母が相続した宅地の取扱いは?/持ち家に住んでいる兄が相続した宅地の取扱いは? ほか)/巻末付録 “争続”トラブルの3件に1件は1,000万円以下の財産で揉めています。大切な家族と財産を守るために、知っておくべき事項をまとめました。我が家には財産がないから大丈夫!ウチに限ってモメるはずない。子どもたちが勝手に分けるだろ。こんな考えがトラブルの元なんです! 本 人文・思想・社会 法律 法律
1518 円 (税込 / 送料込)
![違法性の基礎理論 [ 日高義博 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7923/79238801.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】違法性の基礎理論 [ 日高義博 ]
日高義博 成文堂 成文堂イホウセイ ノ キソ リロン ヒダカ,ヨシヒロ 発行年月:2005年09月 ページ数:261p サイズ:単行本 ISBN:9784792388010 日高義博(ヒダカヨシヒロ) 1948年宮崎県に生まれる。1970年専修大学法学部卒業。専修大学学長・法学博士、専修大学法科大学院教授、司法試験考査委員(1997年~現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 違法性の基礎理論(可罰的違法性と違法の統一性/可罰的違法性に関する2判例/主観的違法要素と違法論 ほか)/第2部 実行行為と法益侵害性(不能犯論における危険判断/原因において自由な行為の理論の理論的枠組みについて)/第3部 法益論についての翻訳紹介(クヌト・アメルンク「ドイツ刑法学における法益保護理論の現状」/クヌト・アメルンク「法益侵害と社会侵害性」) 跛行的結果反価値論の立場から違法論を構築した研究20年の集大成となる著者の法益論。 本 人文・思想・社会 法律 法律
5720 円 (税込 / 送料込)
![契約者としての高齢者 (南山大学学術叢書) [ 三輪 まどか ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6956/9784797256956.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】契約者としての高齢者 (南山大学学術叢書) [ 三輪 まどか ]
南山大学学術叢書 三輪 まどか 信山社出版ケイヤクシャトシテノコウレイシャ ミワ マドカ 発行年月:2019年12月24日 予約締切日:2019年12月12日 ページ数:272p サイズ:全集・双書 ISBN:9784797256956 三輪まどか(ミワマドカ) 熊本県で生まれ、主に宮崎県で育つ。1997年千葉大学法経学部法学科卒業。その後、不動産系流通会社勤務などを経て、2002年熊本大学大学院法学研究科法律学専攻修士課程修了(修士(法学))。2007年横浜国立大学大学院国際社会科学研究科国際経済法学専攻博士課程修了、博士(国際経済法学)。2008年大分大学福祉科学研究センター講師。2009年宮崎産業経営大学法学部専任講師。現在、南山大学総合政策学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 序章 高齢者と契約/第1章 介護契約の法的性質と契約当事者/第2章 消費者の目で見る介護契約/第3章 意思能力に対する「法」の見方/第4章 家族・親族間の争いと成年後見制度/第5章 高齢者の自己決定のための「かかわり」/終章 契約者としての高齢者 高齢者の自己決定を支える制度。介護保険制度・成年後見制度における契約と家族をめぐる法的問題を調査に基づき明らかにする。 本 人文・思想・社会 法律 法律
7150 円 (税込 / 送料込)

民間委託が公共サービスを壊す ドイツ地方自治体の反民営化・再公営化の闘いから学ぶ/自治労宮崎県本部/杉田憲道【3000円以上送料無料】
著者自治労宮崎県本部(編) 杉田憲道(監修)出版社同時代社発売日2010年06月ISBN9784886836755ページ数144Pキーワードみんかんいたくがこうきようさーびすおこわす ミンカンイタクガコウキヨウサービスオコワス じちろう/みやざきけん/ほんぶ ジチロウ/ミヤザキケン/ホンブ9784886836755目次はじめに/1 ドイツにおける反民営化・再公営化闘争の現状と課題-ヴェルディの闘争から学ぶ/2 ドイツにおける反民営化闘争の実践的課題-ライプチヒの市民運動から学ぶ/3 EU諸国の民営化の現状と課題-PIQUE(公共サービスの民営化がサービスの質、雇用および生産性へ及ぼす影響について)/4 まとめ/おわりに/自治労宮崎県本部労働講座海外研修の記録(2005~2009年)
1100 円 (税込 / 送料別)

民間委託が公共サービスを壊す ドイツ地方自治体の反民営化・再公営化の闘いから学ぶ/自治労宮崎県本部/杉田憲道【1000円以上送料無料】
著者自治労宮崎県本部(編) 杉田憲道(監修)出版社同時代社発売日2010年06月ISBN9784886836755ページ数144Pキーワードみんかんいたくがこうきようさーびすおこわす ミンカンイタクガコウキヨウサービスオコワス じちろう/みやざきけん/ほんぶ ジチロウ/ミヤザキケン/ホンブ9784886836755目次はじめに/1 ドイツにおける反民営化・再公営化闘争の現状と課題-ヴェルディの闘争から学ぶ/2 ドイツにおける反民営化闘争の実践的課題-ライプチヒの市民運動から学ぶ/3 EU諸国の民営化の現状と課題-PIQUE(公共サービスの民営化がサービスの質、雇用および生産性へ及ぼす影響について)/4 まとめ/おわりに/自治労宮崎県本部労働講座海外研修の記録(2005~2009年)
1100 円 (税込 / 送料込)

【コンビニ・銀行振込不可】民間委託が公共サービスを壊す ドイツ地方自治体の反民営化・再公営化の闘いから学ぶ 自治労宮崎県本部/編 杉田憲道/監修
■ISBN:9784886836755★日時指定・銀行振込をお受けできない商品になりますタイトル民間委託が公共サービスを壊す ドイツ地方自治体の反民営化・再公営化の闘いから学ぶ 自治労宮崎県本部/編 杉田憲道/監修ふりがなみんかんいたくがこうきようさ-びすおこわすどいつちほうじちたいのはんみんえいかさいこうえいかのたたかいからまなぶ発売日201006出版社同時代社ISBN9784886836755大きさ144P 21cm著者名自治労宮崎県本部/編 杉田憲道/監修
1100 円 (税込 / 送料別)
![超巨大噴火が人類に与えた影響 西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として [ 桑畑光博 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4095/9784639024095.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】超巨大噴火が人類に与えた影響 西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として [ 桑畑光博 ]
西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として 桑畑光博 雄山閣チョウキョダイ フンカ ガ ジンルイ ニ アタエタ エイキョウ クワハタ,ミツヒロ 発行年月:2016年02月 ページ数:255p サイズ:単行本 ISBN:9784639024095 桑畑光博(クワハタミツヒロ) 1963年宮崎県生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。現在宮崎県都城市教育委員会文化財課主幹・九州大学アジア埋蔵文化財研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 序論/第2章 鬼界アカホヤ噴火の土器編年上での位置付けと土器様式との関係/第3章 鬼界アカホヤ噴火後の環境変化と人類の対応/第4章 鬼界アカホヤ噴火と他の縄文時代火山災害事例の比較/第5章 考察/第6章 結論ー鬼界アカホヤ噴火は人類社会にどのような影響を与えたのか 日本列島における完新世最大の火山噴火・鬼界アカホヤ噴火。超巨大噴火により自然や生活環境が大きく変化するなか、縄文社会や文化は断絶したのか?考古学的方法と関連分野の研究成果から、火山噴火と人類史を描く。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史
6600 円 (税込 / 送料込)
![人材・介護サービスと地域労働市場 [ 加茂浩靖 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1861/9784772241861.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】人材・介護サービスと地域労働市場 [ 加茂浩靖 ]
加茂浩靖 古今書院ジンザイ カイゴ サービス ト チイキ ロウドウ シジョウ カモ,ヒロヤス 発行年月:2015年11月 ページ数:248p サイズ:単行本 ISBN:9784772241861 加茂浩靖(カモヒロヤス) 2001年広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。現在日本福祉大学経済学部准教授。博士(文学)。専門は経済地理学、社会地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 地理学における地域労働市場研究/第2章 日本の労働市場の地域構造/第3章 国内周辺地域における労働者の還流移動ー鹿児島県姶良地域を事例として/第4章 業務請負業の労働力調達行動ー東広島市に立地する業務請負企業を事例に/第5章 国内周辺地域における製造派遣への労働力供給ー鹿児島地区における求職者を対象として/第6章 工業地域における製造派遣への労働力供給ー西三河地域を事例として/第7章 製造業の衰退とサービス業の成長にともなう地域労働市場の変化ー宮崎県西諸県地域を事例として/第8章 大都市圏における介護サービス業の展開と女性の就業ー名古屋市を事例として/第9章 沖縄県の介護サービス業に従事する女性の仕事と生活 本 人文・思想・社会 社会 労働
5940 円 (税込 / 送料込)
![生きることの人間論 (奈良大ブックレット) [ 奈良大学 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0335/9784779510335.jpg?_ex=128x128)
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奈良大ブックレット 奈良大学 伊藤一彦(歌人) ナカニシヤ出版イキル コト ノ ニンゲンロン ナラ ダイガク イトウ,カズヒコ 発行年月:2016年03月 ページ数:109p サイズ:単行本 ISBN:9784779510335 伊藤一彦(イトウカズヒコ) 宮崎県立看護大学客員教授。歌人。現代短歌協会理事。若山牧水記念文学館館長。宮崎県立図書館名誉館長。1943年宮崎県宮崎市生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。奈良大学現代短歌の会を指導 丸田健(マルタケン) 奈良大学准教授。哲学専攻。1967年、京都府京都市生まれ。大阪大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学) 島本太香子(シマモトタカコ) 奈良大学教授。産婦人科専門医。奈良県男女共同参画審議会委員。1961年、奈良県大和郡山市生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。専門は女性医学 市川良哉(イチカワヨシヤ) 奈良大学名誉教授、学校法人奈良大学理事長。山の辺文化会議会長。日本私立大学協会理事。1934年、奈良県天理市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門は宗教学。2008年旭日中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 いのちの歌(私の体験/いのちの歌 ほか)/第2章 手仕事からの人間論ー哲学的工芸考(道具にはどんなはたらきがあるかーインデックス性/道具の身体性 ほか)/第3章 生命科学から考える「生きること」(人間を見つめる二つの視点/生命科学の立場から人間を見つめる ほか)/第4章 「出離生死」の思想(「生死」の問題は何を提起するか/否定を媒介として開かれた聖徳太子の世界 ほか) 文学、哲学、医学、思想史。多彩な視角から「いまを生きること」を問う! 本 人文・思想・社会 哲学・思想 その他
990 円 (税込 / 送料込)
![保育学を拓く 「人間」と「文化」と「育ちの原点」への問いが響き合 [ 汐見稔幸 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2427/9784894912427.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】保育学を拓く 「人間」と「文化」と「育ちの原点」への問いが響き合 [ 汐見稔幸 ]
「人間」と「文化」と「育ちの原点」への問いが響き合 汐見稔幸 木村歩美 萌文社ホイクガク オ ヒラク シオミ,トシユキ キムラ,アユミ 発行年月:2012年11月 ページ数:214p サイズ:単行本 ISBN:9784894912427 汐見稔幸(シオミトシユキ) 白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。専門は、教育学、教育人間学、保育学。保育関係専門隔月刊誌『エデュカーレ』編集長。臨床育児・保育研究会他、保育者を中心とした研究会を複数主宰 木村歩美(キムラアユミ) 篠原学園専門学校こども保育学科学科長。公益社団法人こども環境学会理事。公立小学校・幼稚園、市教育委員会指導主事、認可保育園での勤務等を経て現職 篠原欣子(シノハラヨシコ) 学校法人篠原学園理事長 佐藤綾子(サトウアヤコ) 日本大学芸術学部教授 木村仁(キムラヒトシ) 札幌トモエ幼稚園園長(北海道) 岩井沙弥花(イワイサヤカ) 都原保育園園長(宮崎県) 松永輝義(マツナガテルヨシ) あんず幼稚園園長(埼玉県) 若盛正城(ワカモリマサシロ) 松伏幼稚園園長、認定こども園こどものもり園長(埼玉県)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 保育を志す若者たちへー対談・篠原欣子&佐藤綾子/第2章 伝えたい、共に歩みたい…現場から(「百年の計」をもった保育者に/自分自身の感性を大切に/常に学び続ける保育者に/制度はひとのためにある)/第3章 つながる・つなげるーこれからの保育者のありかた(「つながる・つなげる」力/「つながる」/「つなげる」/養成校がすべきことーつながる・つなげる力をどう育てるか)/第4章 保育学の自立を期して(保育学とは何かー保育士養成課程改定を振り返る/真の「“新”システムの時代」を考える) 「保育学」は学問として成り立つか。保育現場の願いと保育理論とのディア・ロゴス「対話」。 本 人文・思想・社会 教育・福祉 福祉
1760 円 (税込 / 送料込)
![図解でよく分かる!小学校国語科の教材研究・授業づくり (国語科授業サポートBOOKS) [ 内山田博文 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7188/9784181867188.jpg?_ex=128x128)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】図解でよく分かる!小学校国語科の教材研究・授業づくり (国語科授業サポートBOOKS) [ 内山田博文 ]
国語科授業サポートBOOKS 内山田博文 明治図書出版ズカイ デ ヨク ワカル ショウガッコウ コクゴカ ノ キョウザイ ケンキュウ ウチヤマダ,ヒロフミ 発行年月:2015年10月 ページ数:151p サイズ:全集・双書 ISBN:9784181867188 内山田博文(ウチヤマダヒロフミ) 1967年大阪府生まれ。鹿児島大学教育学部卒業後に宮崎県の公立小学校に勤務。平成17年宮崎県教育研修センター研究員。平成24年宮崎大学大学院教育学研究科(教職実践開発専攻)修了。現在は小林市立小林小学校教諭。研究領域:国語教育(読解力育成)、社会科教育(基礎・基本の習得)、学級経営(困難児童への対応)。所属:日本国語教育学会、日向教育サークル(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 図解で見る!教材の構造と組み立て6のステップ(学習指導要領「内容・指導事項」のチェック法/教科書を分割して読み取る/教材の活用方法をはっきりさせる/読む人物像を変えてアプローチする/教科書を比較してみる/子どもの実態と関連付ける)/第2章 図解で組み立てる!授業づくり6のステップ(子どもの思考をスパークさせる発問探し/ダイナミックに授業を盛り上げる言語活動を位置付ける/「1時間で授業できないか?」と考える/1枚のシートに単元設計図を描く/3つの型で授業のコントラストを決める/3つのモノを準備する)/第3章 図解で見える化する!教材研究・授業構想36のステップ(物語文の教材研究・授業構想12のステップ/説明文の教材研究・授業構想12のステップ/詩の教材研究・授業構想12のステップ) 本 人文・思想・社会 教育・福祉 教育
2046 円 (税込 / 送料込)

ヒトラーとは何者か?何があったのか?日本はかつて同じ道を歩んだ。今また、その道を繰り返そうとしている。歴史に学び、現在に問いかける渾身の労作。野崎眞公編「ヒトラー・ナチと現代日本」◎鉱脈社
定価2750円(本体2500円+税) 四六判 並製 350ページ はじめに 小著は、2013年7月、麻生太郎副総理兼財務相の講演「ナチス美化」発言に触発されて、宮崎県歴教協(歴史教育者協議会)会報「現代と社会科教育」に、2013年10月号から2018年5月号まで4年半にわたる連載(48回)を編集したものです。 ナチ美化発言は、時折ヒトラー信奉者の声が週刊誌などで報じられていたが、まさか日本政府の閣僚である麻生氏が公然と発言するとは⁉ 世界中に報じられ厳しい批判を受けたのは当然かと思います。 アジア太平洋戦争の敗戦から68年(2013年)しか経ってないのに、日本国憲法(世界に誇れる平和憲法)を遵守せず、確かな理由もなしに自主憲法制定をと騒ぎたてる政権がなぜ存続するのか。日本政治の危機的現状をどう打開していくのか。など思案の末に、ドイツの侵略戦争(ナチ・ヒトラー政権)と日本の侵略戦争・植民地支配(日中戦争・太平洋戦争)を振り返りながら、また、今日の政治状況について足元を見ながら、独日の戦争と崩壊へのあゆみを再考してみるのも一手かなと思い執筆をはじめました。日本、ドイツの先行研究者の著書を読み漁り、引用しながら執筆に没頭したことがいまも脳裏に焼き付いています。 第一次世界大戦に敗れたドイツ国に、なぜレイシスト(人種差別者)のヒトラーが政権を掌握し、ドイツ国の独裁者となったのか。ヒトラーの政策は、ドイツに何をもたらしたのか。ヒトラーは国民にどう接し、国民はヒトラーに何を望んでいたのか。欧州を戦争に巻き込みユダヤ人の粛清をはじめ無辜の人びとに多大な犠牲を強いたことをどうとらえたらいいのでしょうか。 日本も奇しくも同時期に、膨張政策を進めやがて大東亜共栄圏構想(八紘一宇)下に、中国大陸から太平洋アジア全域へと戦火を拡大しました。東南アジア諸国・地域では資源獲得の名のもとに、日本軍は現地住民を強制労働に駆り出すなど多大な被害、犠牲を及ぼしました。抗議・抵抗する人々には容赦ない懲罰を行い、殺戮・虐殺を公然とおこなった事実が当事国の教科書には描かれています。 もう連載をやめようと思いながらも、連載を続けられたのは、読者の方々からの「次回はどうなるの? ぜひ続きを書いてください。楽しみにしています」の声に励まされてこそであったと思っています。 日本の戦争は、ナチ・ドイツの欧州戦争と違って、海外での(中国大陸・東南アジアなど)戦争に終始しており、報道規制もあり、戦争の実相・実態は知る由もなかったと言われています。敗戦と同時に、戦争資料(軍関係の秘密文書)は廃棄され、戦地から帰還する兵士への箝口令も布かれ、帰還兵の家庭では戦争の話はタブーでした。言ってもいいでしょうし、学校ではもちろん教えられませんでした。 私は敗戦直後の食糧難を経験していますが、幸か不幸か高校・大学時代に多くの戦争経験者から教わり、つぶさに戦地の話をお聞きし、戦争について調べ、現地の傷跡を訪ねつつ、退職後もやめられず今日にいたっています。 なぜ戦争をしなければならないのか? 戦争責任はだれがとるのか? 取れるのか? 今も残る戦争の傷跡をどうするのか? 小著が、いくらかでも戦争問題について考える糸口になれば幸いです。 2024年2月 目次 前編 ヒトラー・ナチと日本の戦争への道 13 第1章 ヒトラーとは? ナチとは? 15 1ヒトラーの青年期とナチ党 16 2ヒトラーの言葉・演説とは 19 3ナチの党勢拡大とミュンヘン一揆 21 第2章 第一次世界大戦とヴァイマル共和政 26 1パリ講和会議とヴェルサイユ体制 26 2ヴァイマル憲法(ドイツ国憲法) 34 3ヴァイマル憲法とドイツ国民 40 第3章 ヴァイマル共和政の解体とヒトラーの政権獲得 47 1ヴァイマル共和政の動揺 48 2ヒトラー著『わが闘争』とナチ政権成立80周年のドイツ(2013年) 54 3世界恐慌とナチ党の台頭 59 4ヒトラー政権の座へ 68 第4章 ヒトラーの権力拳握と独裁体制の確立 77 1ヒトラー、テロとプロパガンダで権力を拳握 77 2ヒトラーの独裁権力獲得・全権委任法の成立 83 3独裁体制の確立 90 第5章 「第三帝国」の完成へ 98 1「戦時経済体制」確立で経済回復 99 26月30日事件(レーム事件)からテロ国家へ 104 3ナチ・ヒトラー独裁政権の思想弾圧1―ナチ焚書事件 110 4ナチ・ヒトラー独裁政権の思想弾圧2―ケストナーとマン 117 第6章 「八紘一宇」のスローガンと小林多喜二の拷問死 128 1「八紘一宇」は「侵略戦争」のスローガン! 128 2日本(1933年)の学問・思想弾圧 132 3小林多喜二の虐殺―治安維持法と特高警察 136 4麻生妄言から2年、安眠できぬ夏 147 第7章 戦争への道―1933~35年のドイツと日本― 152 1ナチ・ドイツの強硬外交 152 2ヒトラーの膨張政策 156 3オーストリアを併合し、チェコスロバキア解体 160 4ミュンヘン会談―ヒトラーのなし崩し戦略と英仏の宥和政策― 167 5中国戦線の行き詰まり。国家総動員法発令 173 6総動員体制完了―1938年の日本― 180 後編 ヒトラー・ナチと日本の崩壊への道 187 第8章 欧州大戦から第二次世界大戦へ 189 1独ソ不可侵条約調印 189 2ヒトラー、ポーランド急襲。欧州戦争勃発 196 3欧州戦から第二次世界大戦へ 202 4戦後70年、右傾化する欧州と日本の状況 208 5敗れたフランス、たたかうイギリス 218 第9章 日本と米国―太平洋戦争への道― 225 1南進政策への転換とアメリカの対応 225 2日蘭石油交渉 230 3第二次日蘭石油交渉とその決裂 236 第10章 独ソ戦―ドイツ軍の進撃と敗退― 247 1独ソ戦開始 247 2モスクワ攻防戦―ドイツ軍の進撃と敗退― 251 第11章 ドイツ軍の敗退。連合軍の進撃 257 1ヒトラー・ドイツ軍の敗退、日本の参戦 258 2ドイツ国内の抵抗、連合軍の反撃 263 第12章 ヒトラー政権の崩壊、第三帝国の滅亡 271 1ドイツ国の反ヒトラー感情の高まり 271 2ヒトラーの自決。ドイツの無条件降伏とニュルンベルク裁判 277 3第三帝国の滅亡 283 第13章 日本の無条件降伏。「大東亜共栄圏」の崩壊 285 1太平洋戦線の日本軍敗退 285 2連合国の進攻・日本の降伏 290 3日本のポツダム宣言受諾(無条件降伏) 297 第14章 戦争責任は問われないまま―敗戦にともなう日本政府の姿勢― 305 【主な参考文献】 325 ヒトラーとナチ・ドイツ関連年表 328 日本の戦争犯罪関係年表 335 あとがき―出版にあたって 2018年5月に会報への連載が終わってから6年。日本の政治状況は安倍氏亡きあとも軍拡路線は引き継がれ、岸田政権になってさらに強化され、米軍主導下(米軍の基地を許容したが故に)に軍事費は目の玉が飛び出す(43兆円)金額になりました(統治機能の後退、米政権への従属化)。国民の生活はじり貧となり、日々喘ぎながらの生活、学費が払えず退学する学生も多数いると報じています。 金権腐敗にまみれ、泥沼に落ち込んだ政権をいつまで続けさせるのか、一人ひとりの自覚ある声が列島にこだまし、行政府の責任を問いただすことができるかどうか正念場にきているようです。〈汚職の構造は戦後も健在、金権腐敗政治を根本から切り捨てたい〉 いま世界は、想像を絶する戦乱・災害・飢餓などの惨状下にあります。指導者たちの面相が通常ではないようです。理性・知性をかなぐり捨てての暴挙です。日本の指導者も同様です。ヒトラーは『わが闘争』で、「決定は一人の人間によってなされる」と述べ、権力闘争にまみれ、総統になり独裁者となったが、最期は自ら命を絶ちました。 ドイツは今もなお戦犯追及をつづけています。日本では戦犯がGHQとの取り引で総理大臣となった人物がいました。戦後間もなく「平和と民主主義」への倦怠がはじまり、今日なお過去の戦争について真の反省に乏しいとの批判が絶えません。歪んだナショナリズム(愛国心)に翻弄されないために、私はもっと目を凝らし、理性の自由を有する政治家・リーダーの政府を創るのが最重要課題であると思っています。 今回、小著の出版を決意したのは、先輩や友人の助言・後押しに応えたこともありますが、私事ですが、一言述べておきます。2020年1月、妻が転倒し歩行が不自由となり、忘れものや諸事の判断の過ちなどがあり、MRIの検査を受け、医師の診断により、投薬・リハビリなどをはじめたが歩行は改善せず。2023年9月初めに転倒・顔面を打撲以後、状態はさらに悪循環化しました。歩行と忘れ物とどういう関係にあるのか情報を収集し予想をえました。その的中を願って頭部の再検査(MRI)を行い、そのデータを精神科医と画像を判断し、専門病院でMRIほか種々の検査を受け結果は予想と一致しました。年末に緊急手術となり、11日後歩行が可能となり退院しました。 表現しがたい喜びに浸りました。「私がアサ子さん(妻の名前)の病気を治してあげます」と繰り返された執刀医に、心から感謝の言葉を述べました。4年余りの介護生活にかすかな光が射し、妻・長男とともに新年を迎えました。歩行の訓練はしばらく続きますが、出版への確かな弾みとなったことはいうまでもありません。 小著は、今の日本の政治、県民の動向を見つめながら、ナチ・ドイツの侵略戦争と日本の侵略戦争を再度振り返って考えて見ようとの思いで記したものです。会報への連載を可能にしたのは、先行研究者の論考、著書のおかげです(連載は会報の廃刊で中止。2018年)。厚く御礼申し上げます。 1942年生まれで、直接の戦争体験者はありませんが、敗戦直前に一度だけ防空壕に連れ込まれた記憶があります。戦後の食糧難に母親と長兄(小学5年で病死)が都城、延岡まで買い出し(闇市)に行き、警察に尋問され何とか逃れ帰ってきた母親の恐れ慄いた声をいまも時折思い出します。また、叔母が台湾沖で戦禍により死亡。なぜ戦争をはじめたのか。年齢とともに戦争への疑問はふくらみ、大学時代に滝川事件の関係者・末川博立命館大学学長から直に聞かされ、戦前の言論・思想への弾圧がいかに学問研究の自由を奪い、戦争へと暴走したかを知り、私の進路は決定しました。 戦争がいかに非人間的で、人々の一生を台無しにするか。日本国憲法の最高の倫理は人命の尊重です。小著が平和な日本、世界を創るためにいささかでも考える資料となれば幸いです。 出版にあたっては、川口敦己社長の配慮(小著タイトル、目次の提案をはじめ)ある編集に心から感謝を申し上げます。また本書校正に何かと気を配っていただいた鳥井美穂さんへお礼を述べたいと思います。ご協力いただいた鉱脈社の皆さんありがとうございました。 2024年2月吉日 春陽を語りし日に [著者略歴] 野崎眞公(のざき まさきみ) 1942年9月23日 沖縄県那覇市に生まれる 1944年9月 学童疎開で宮崎県綾町に移住 1966年3月 立命館大学文学部東洋史学科卒業 4月 長崎県立高等学校教員となり、社会科を担当。 以後37年間勤務、2003年3月退職 ※この間、家永教科書裁判の支援会員として31年間活動し、1997年8月29日の最高裁家永訴訟判決を法廷で直接聞く。 1997年11月『検定に違法あり!家永教科書裁判 最高裁判決―最高判決を聞いて・各地の声』(教科書検定訴訟を支援する全国連絡会発行/青木書店販売)『自由主義史観 50人の反論』(「教科書に真実と自由を」連絡会編/かもがわ出版)に寄稿 2004年11月 宮崎に移る。 「八紘一宇」の塔を考える会に所属し、新編『石の証言―「八紘一宇」の塔〔平和の塔〕の真実』(2015年 鉱脈社刊)に寄稿 現在 歴史教育者協議会会員 「八紘一宇」の塔を考える会会員(前会長) 近現代史を考える会代表 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、創業50年を超える宮崎に根ざした出版社です。「月刊情報タウンみやざき」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
2750 円 (税込 / 送料別)

シリーズ「遺跡を学ぶ」 121古墳時代の南九州の雄 西都原古墳群/東憲章【1000円以上送料無料】
著者東憲章(著)出版社新泉社発売日2017年11月ISBN9784787718310ページ数93Pキーワードこふんじだいのみなみきゆうしゆうのゆう コフンジダイノミナミキユウシユウノユウ ひがし のりあき ヒガシ ノリアキ9784787718310内容紹介宮崎県中央部に位置する西都原(さいとばる)古墳群には、三〇〇基以上の古墳が存在する。複数の集団がそれぞれ前方後円墳を築造した四世紀代、二基の九州最大の古墳にまとまる五世紀前半、小規模円墳と地下式横穴墓が群集する六世紀代と、台地上に繰り広げられた古墳の展開を明らかにする。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第1章 西都原古墳群とは(「原」に展開する古墳群/全国に先駆けた発掘)/第2章 九州最大の古墳群(著名な古墳群/西都原古墳群の群構成/南九州における首長墓の消長/九州における西都原古墳群の特質)/第3章 首長墓の変遷(並列する複数の首長墓系列/男狭穂塚古墳、女狭穂塚古墳/前方後円墳の縮小/最後の首長墓)/第4章 地下式横穴墓と群集墳(地下式横穴墓の出現/群集墳の展開/横穴墓と地下式横穴墓の融合)/第5章 終焉と律令制への動き(西都原古墳群の終焉と日向国の成立/日向国分寺と国分尼寺/これからの西都原)
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シリーズ「遺跡を学ぶ」 121古墳時代の南九州の雄 西都原古墳群/東憲章【3000円以上送料無料】
著者東憲章(著)出版社新泉社発売日2017年11月ISBN9784787718310ページ数93Pキーワードこふんじだいのみなみきゆうしゆうのゆう コフンジダイノミナミキユウシユウノユウ ひがし のりあき ヒガシ ノリアキ9784787718310内容紹介宮崎県中央部に位置する西都原(さいとばる)古墳群には、三〇〇基以上の古墳が存在する。複数の集団がそれぞれ前方後円墳を築造した四世紀代、二基の九州最大の古墳にまとまる五世紀前半、小規模円墳と地下式横穴墓が群集する六世紀代と、台地上に繰り広げられた古墳の展開を明らかにする。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第1章 西都原古墳群とは(「原」に展開する古墳群/全国に先駆けた発掘)/第2章 九州最大の古墳群(著名な古墳群/西都原古墳群の群構成/南九州における首長墓の消長/九州における西都原古墳群の特質)/第3章 首長墓の変遷(並列する複数の首長墓系列/男狭穂塚古墳、女狭穂塚古墳/前方後円墳の縮小/最後の首長墓)/第4章 地下式横穴墓と群集墳(地下式横穴墓の出現/群集墳の展開/横穴墓と地下式横穴墓の融合)/第5章 終焉と律令制への動き(西都原古墳群の終焉と日向国の成立/日向国分寺と国分尼寺/これからの西都原)
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![牧水かるた百首鑑賞 命の砕片 改訂新版[鉱脈社]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mippy/cabinet/shops/komyakusha/books/imgrc0088834347.jpg?_ex=128x128)
若山牧水出身の地、宮崎県日向市東郷町編集の「牧水かるた」牧水かるた百首鑑賞 命の砕片 改訂新版[鉱脈社]
若山牧水出身の地、宮崎県日向市東郷町編集の「牧水かるた」。改訂新版として発刊。書名の「命の砕片」は、牧水の第二歌集『独り歌へる』の「自序」のなかの「私の歌はその時々の私の命の砕片である」に由る。 伊藤一彦著/四六判/120ページ/並製
944 円 (税込 / 送料別)

近代宮崎の歴史ドラマ米良の桜 宮崎から見た歴史断片◎鉱脈社
明治維新百五十年維新から大東亜戦争まで日本近代の歩みをタテ糸に、宮崎県や宮崎神宮にゆかりのある人物が織りなした歴史のドラマを描く珠玉の歴史エッセイ集 版初版 判型四六判 横幅*13.1cm 縦幅*19cm 背幅*1.9cm 重量*341g (*)はおおよその値となります。 頁数284頁 製本様式並製 本体価格2,000円 目次 序-『米良の桜』刊行に寄せて 國學院大學教授・阪本是丸 第一章 明治の黎明 寺田屋事件余話 日向路の岩倉具視 谷干城将軍の感涙 日記に見る宮崎所縁の人物との交流 第二章 宮崎神宮信仰余滴 勤皇の志士財部實秋の生涯 「密偵」か教育者か 敬神の一石 第三章 「祖国日向」の精神 …ジア全土の炬とならん 夢野久作の「友人」・菊池秋四郎 米良の桜 第四章 神武天皇の「二千六百年」 紀元二千六百年奉祝事業の先駆者 北原白秋と八紘之基柱 幻の壁画「海ゆかば」 第五章 戦争悲話 二・二六事件と渋谷三郎 戦争の記録 秋月左都夫と吉田茂の終戦工作 あとがき 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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![老いて歌おう 2018 全国版第17集[鉱脈社]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mippy/cabinet/shops/komyakusha/books/imgrc0088830083.jpg?_ex=128x128)
いま詠まれる!介護・長寿の慈悲 いよいよ人生100年時代へ老いて歌おう 2018 全国版第17集[鉱脈社]
いま詠まれる介護・長寿の慈悲 いよいよ人生100年時代へ 【老いて歌おう】とは 介護や支援を受ける高齢者や家族、施設職員、ボランティア、介護の勉強をする学生たちから募った短歌を各人1首ずつ収めた短歌集です。介護する側・される側、それぞれの喜びや感謝、そして悲しみや戸惑いを実直に、ときにユーモアを交えながら歌った作品たちが読み手の胸を打ち、共感を誘います。 編集伊藤一彦 著者社会福祉法人 宮崎県社会福祉協議会 商品概要 A5判(152×215) 並製 240ページ2018-12-13
1980 円 (税込 / 送料別)

この国の在り方を問い、平和国家への道を説く廃仏毀釈百年 虐げられつづけた仏たち◎鉱脈社
幕末から明治前期に全国各地で吹き荒れた廃仏毀釈の嵐。 宮崎での事例を中心に全国的視野の中でその実態をあばき、連綿と続いた廃仏=神国化の流れをたどって、近代日本の闇に迫る。 江戸から明治への転換期におこった“廃仏毀釈”という名の仏教弾圧。 その暴挙は近代日本を貫いて太平洋戦争に導き、今もなお生きつづけているとする著者が、仏教徒としての自責と反省にもとづいて、この国の在り方を問い、平和国家への道を説く。【1988年02月10日初版】【2003年07月05日改訂版】 著者について 佐伯 恵達(さえき えたつ) 1924年生まれ、高校・短大講師をへて現在各種学校講師。本願寺輔教、布教使、長昌寺住職。著書『漢文入門』(小川印刷)『漢文の基礎』(昭和印刷)『色は匂へど・付歎異抄』(鉱脈社)『廃仏毀釈百年』(鉱脈社) 『万葉集と仏教思想』(インド語でわかる万葉歌)(鉱脈社)『宮崎方言版百人一首』(鉱脈社) 『みそひと仏教人生論』(鉱脈社)『日向珍説発見伝』など。論文 「筍子の性悪説について」(九州中国学会) 「曇鸞の焚焼仙経事件について」(九州中国学会)「たのむたすけたまへの国文法的私考」(蓮如上人教学研究)など 【目次】 改訂版発行にあたって はしがき 序章 仏教国の仏教ぎらい 一、仏教徒としてのわたしの体験から 二、仏神習合は日本のこころ 三、いま、日本はこれでいいのか 四、仏教弾圧のたくらみ 第一章 前史──廃仏毀釈への道 第一節 仏教と政治──中国の仏教弾圧 第二節 江戸時代の排仏思想 第三節 平田神道──王政復古の時代思想をどのように準備したのか (一)平田篤胤について (二)その運動 (三)篤胤はなぜ庶民の心をとらえたか 第四節 幕末と水戸藩 (一)徳川光圀と仏教 (二)幕末の水戸藩の廃仏 (三)水戸の破仏 第二章 薩摩の一向宗弾圧と宮崎 第一節 島津七百年のあらまし 第二節 一向宗(浄土真宗)弾圧の要因 第三節 薩摩の一向宗(浄土真宗)弾圧 第四節 薩摩藩からの脱走 第三章 廃仏毀釈──何が行われたのか(その一) 第一節 王政復古から神仏分離へ──十例にみる廃仏毀釈 第四章 廃仏毀釈──何が行われたのか(その二) 第一節 薩摩のあおりを受けて──灰となった一千か寺── 第二節 お寺変じて神社となる 第五章 仏教弾圧と国家神道の百年 第一節 ぞくぞく神社はつくられた(全国編) 第二節 ぞくぞく神社はつくられた(宮崎県編) 第三節 仏教弾圧の百年 第四節 傷あとふかく 仏教徒よ蘇れ──「あとがき」にかえて── 〔参考文献〕 著者/佐伯 恵達 四六判/並製/358ページ 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本や シリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得 のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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![「みやざき」は可能性に満ちている『外貨を稼ぎ循環をおこす[改訂増補版]』◎鉱脈社](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mippy/cabinet/shops/komyakusha/books/imgrc0096730739.jpg?_ex=128x128)
『外貨を稼ぎ循環を起こす』を大幅に改訂増補した決定版「みやざき」は可能性に満ちている『外貨を稼ぎ循環をおこす[改訂増補版]』◎鉱脈社
2017年1月に発刊した大好評の前作『外貨を稼ぎ循環を起こす』を大幅に改訂増補した決定版。 112種の図表を活用し、私たちが身近に感じ、変化していく宮崎県経済の現状と将来をわかりやすく紹介する。 緒方 哲 (おがた さとし) 昭和28年9月 宮崎県国富町に農家の長男として生まれる 昭和53年3月 国富町立北俣小学校 八代中学校 県立宮崎大宮高校を経て京都大学法学部卒業後、宮崎大学教育学部聴講生となる 昭和54年4月 宮崎県臨時職員(昭和54年1月から)を経て宮崎県庁入庁青少年婦人課、延岡県税事務所、中小企業庁計画課地域中小企業振興室地場産業振興係長、商工振興課、企画調整課、秘書課秘書(松形知事)、秘書課秘書係長、地方課財政係長、財政課財政主幹、秘書課課長補佐、農政企画課課長補佐 平成17年4月 東京事務所次長 平成19年4月 秘書広報課長(東国原知事) 平成21年4月 農政水産部次長 平成23年4月 県民政策部次長 平成24年4月 監査事務局長 平成26年4月 (公財)宮崎県産業振興機構副理事長 平成29年4月より同理事長 【目次】 第1章 宮崎県の経済社会の現状と直面する現実 第2章 宮崎経済の全体像を「見える化」し、「稼ぐ力」の現状と課題をとらえる 第3章 経済構造を踏まえて宮崎経済の方向性を考える 第4章 人手不足と人材育成 著者/緒方 哲 A5判/並製/180ページ 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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「九州の民俗仮面」増補新装版神々の造形・民俗仮面の系譜「九州の民俗仮面」増補新装版◎鉱脈社
「九州の民俗仮面」増補新装版。修験道・放生会・修正鬼会などと関連する北部九州の仮面群から、九州脊梁山地の狩猟、焼畑文化、神楽などとの習合がみられる仮面群、南九州の「黒潮の道」・古代神話との接点もふまえて、十字路を自在に往還する。二十年間の仮面との対話。写真と紀行による集大成。 著者について 写真/高見 剛(たかみ つよし) 1950年大分県日田市に生まれる。1970年写真活動を開始。1981年アフリカ・ヨーロッパ遊学。1986年「由布院空想の森美術館」設立に参加。1991‐2001年の11使間、由布院空想の森美術館・フォト館館主。現在、九州の自然と風土、九州の山岳宗教、九州の祭り、日出生台と米軍などを撮り続けている。日本写真家協会会員 。 文/高見乾司(たかみ けんじ) 1948年大分県日田市に生まれる。1967‐74年日田市の石切り場で働きながら、詩人・画家として活動。1971‐76年病気により大分県湯布院町で療養。初期の「湯布院町・町づくり運動」と出会い、参加。1986‐2001年「由布院空想の森美術館」を設立、運営。「九州の民俗仮面」を展示の中核とし、地域づくりと連携した活動を行う。2001年「由布院空想の森美術館」を閉館。宮崎県西都市へ移転し「森の空想ミュージアム」として再出発。2004年日本民藝館(東京・駒場)で「九州の民俗仮面展」を開催。2010年「九州民俗仮面美術館」を開館。 【目次】 九州の民俗仮面[グラビア] 第一章 九州の民俗仮面の分布 第二章 九州の民俗仮面との出会いと由布院空想の森美術館の15年 第三章 翁面と「芸能仮面」の発生について 第四章 道 化 第五章 女 面 第六章 猿田彦と鼻高面の系譜 第七章 神楽と仮面 第八章 南九州の「信仰仮面」 第九章 中国少数民族の仮面文化 第十章 神々の造形・民俗仮面の系譜 第十一章 漂泊する仮面 あとがきにかえて 仮面文化の十字路 はじめに 著者/高見乾司 四六判/並製/254ページ 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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第25回宮日出版文化賞南九州における神楽面の系譜 王面から神楽面への展開◎鉱脈社◎鉱脈社
祭祀から演劇へ-。 中世から近世への南九州「王面」と裏面に墨書きされた特異な風貌の鬼神面つくられ、奉納された。 南九州の神楽面の源流を辿り、中世から近世、そして現代へとその変貌と社会の変容を後づけ神楽の発生と展開の歴史に迫る。 第25回宮日出版文化賞。 【目次】 序章 神楽と神楽面 第一部 南九州における神楽と神楽面 第一章宮崎県域における神楽と神楽面/第二章鹿児島県域における神楽と神楽面の現状/第三章南九州における神楽面の所在とその特徴 第二部 「王面」から「後期神楽面」へ 第一章「王面」の出現と展開/第二章「王面様式」の仮面/第三章変容する神楽面・その諸相/第四章前期神楽面から後期神楽面へ 第三部 祭祀から演劇へ 第一章王面と祭祀/第二章神王面から猿田彦面へ/第三章「童面」考/第四章特異な鬼神面「しわしわ面」考 終章 王面から神楽面への展開にあるもの おわりに 著者/泉房子 A5判/上製/528ページ 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
8800 円 (税込 / 送料別)
![故郷の記憶[上巻][鉱脈社]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mippy/cabinet/shops/komyakusha/books/imgrc0088298221.jpg?_ex=128x128)
祈りと結いの民俗故郷の記憶[上巻][鉱脈社]
[上巻]は民俗行事や民俗文化をとりあげ、日々を生きてこられたたくましさとやわらかさ、大切にしてきたものを浮かび上がらせる。 《著者は、幅広く県内の「民俗」を調査して書きまとめてきた。その内容も多岐にわたり、全てを紹介することが出来ないが、どこか一節をよむだけでも、「民俗」の面白さに惹かれるものがある。古くから行われていることや、話題として語り伝えられていることには、研究さるべき内容があり、民俗学はそれを研究しているのである。ここに語られているのは、本県の民俗である。是非読んで人間の生活の面白さを考えてほしいと願うものである。》(甲斐亮典「巻頭の辞」より抜粋) 著者 那賀 教史(なかみちふみ) 昭和44年大分大学卒。 以来、宮崎県内小学校、県総合博物館、県教育庁文化課、児湯教育事務所等に勤務。平成18年宮崎市大塚小学校長退職。以後、宮崎県文書センター嘱託、宮崎公立大学非常勤講師(民俗学)として勤務。現在は、宮崎民俗学会副会長、宮崎県みやざきの神楽魅力発信委員会委員、宮崎市文化財審議会会長、日本民俗学会会員、現代民俗学会会員。 四六判/並製/272ページ
2200 円 (税込 / 送料別)
![故郷の記憶[下巻][鉱脈社]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mippy/cabinet/shops/komyakusha/books/imgrc0088298224.jpg?_ex=128x128)
生業と交流の民俗故郷の記憶[下巻][鉱脈社]
[下巻]は山で、野で、川での暮らしの知恵と往来と交易による力強くたくましく生き抜いた人々の記録と変貌を描く。 《著者は、幅広く県内の「民俗」を調査して書きまとめてきた。その内容も多岐にわたり、全てを紹介することが出来ないが、どこか一節をよむだけでも、「民俗」の面白さに惹かれるものがある。古くから行われていることや、話題として語り伝えられていることには、研究さるべき内容があり、民俗学はそれを研究しているのである。ここに語られているのは、本県の民俗である。是非読んで人間の生活の面白さを考えてほしいと願うものである。》(甲斐亮典「巻頭の辞」より抜粋) 著者 那賀教史(なかみちふみ) 昭和44年大分大学卒。 以来、宮崎県内小学校、県総合博物館、県教育庁文化課、児湯教育事務所等に勤務。平成18年宮崎市大塚小学校長退職。以後、宮崎県文書センター嘱託、宮崎公立大学非常勤講師(民俗学)として勤務。現在は、宮崎民俗学会副会長、宮崎県みやざきの神楽魅力発信委員会委員、宮崎市文化財審議会会長、日本民俗学会会員、現代民俗学会会員。 四六判/並製/272ページ
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甦る平家伝説 至宝の一冊 地域に寄り添い、地域を愛した教師の労作改訂新版椎葉の歴史物語◎鉱脈社
改訂新版によせて 椎葉村長 椎葉晃充 先ずは、新山芳彦著『椎葉の歴史物語』が改訂新版として発行されることを心からお慶び申し上げます。 初版の『椎葉の歴史物語』は、当時、松尾中学校の教師であった新山先生が昭和五五年二月に発刊しましたが、その後、椎葉村教育委員会により小中学校の副読本『つるとみ姫物語』として、活用されていました。多くの子どもたちが平家伝説に触れて育ちました。 平家落人伝説の里として知られるわが村は、総面積五三七・三五平方キロメートルを有し、その九六パーセントが山林原野に占められています。国見峠、市房山など九州屈指の秀峰をはじめ、標高一〇〇〇メートルを越える山々が連なっています。また、山々を分水界として耳川、小丸川、一ツ瀬川が本村に源を発し、その豊富な水資源は水力発電に利用されています。このように森林に囲まれた環境の中に今なお、民俗文化が伝承され、那須家住宅や椎葉神楽に代表される有形無形の文化財や天然記念物に恵まれています。 その中の一つ、国の重要文化財「那須家住宅」は、通称「鶴富屋敷」として、今も伝説の舞台として親しまれています。 平家落人伝説には諸説ありますが、それは、平家と源氏との物語ですから自ずと平家側の視点と源氏側の視点があり、その立ち位置によって違いがあるのは当然のことで、伝説を語ることからすれば夢が広がって楽しいことであり、嬉しいことです。 このたびの改訂新版には、落人伝説の他に、郷土史、昔話、地域の自治と絆など数多くの郷土文化の新たな話題が加えられ、椎葉の歴史・民俗・社会のほぼすべてが網羅されており、本村にとって至宝の一冊となっています。 最後に、新山芳彦氏の御労苦を心から讃えるとともに、本書の編纂に関わっていただきました教え子のみなさんに深く感謝を申し上げ、発刊の慶びといたします。 二〇二〇(令和2)年十月吉日 改訂新版の発行にあたって 新山芳彦 初版本から四〇年近くが経ちました。当時中学生であった教え子の皆さんは今や五〇代後半へ、私自身傘寿を迎えようとしています。歳月の経つのはまことに早いものです。 そんな時の流れにあって幾度か同窓会に招かれた際に、 「先生、遠くにいる親類があの本を欲しがっているのですが……」 「この年になって久しぶりに読んでみて、わがふる里の歴史は凄いと改めて思いました。子どもや孫たちにも送ってあげたいです」 「もっと多くの人たちに読んでもらって、椎葉のことを分かってほしいなあ」 と、口々に語りかけてくれました。私は心から嬉しく思いながらも、改訂版の発行には自信がまったくなく戸惑っていました。 振り返ってみますと、初版本はもともと生徒たちの郷土学習の教材として作成したのですが、内容からみて保護者や地区村民の方にも読んでいただいたら何かの役に立つのではないかと考え直して、多めに発行したのです。しかし予想外の反響があり、またたく間になくなりました。そこで増刷を致しましたが、これもしばらくしてすべてはけてしまいました。さらに村内外からも要望がありましたが、生憎私は遠地へ転勤となり、それは叶いませんでした。 発行数カ月経ってから、野口逸三郎先生(1910~1996。元県教育長、当時県地方史研究会会長)からお呼びを受けました。 先生には当本の研究調査に当たって親切なアドバイスをいただいていましたが、初版本について次のようなご感想をいただき、身に余る思いをしたことがあります。 「私は椎葉の歴史に強い関心を寄せ、研究誌も出した。その難解な拙本を筆者は簡明平易にして読みやすく興味深く描写してくださった。私自身このようなことは初めてで、大変嬉しく感じ入った。奥深い椎葉の地にそのような凄いドラマが潜んでいたのか、と読者に驚きと想像を搔き立てる貴重な著作である」 有り難いことでした。 そして四〇年後の今、私は改めて拙本を繰り返し読み直し、文章内容、表現の方法、そして今日発行する意義など十分に考えてみました。知人、友人にも相談し、懇切なアドバイスをいただき、教え子の皆さんの助言も受けたりして、やっとここに改訂新版の発行へと踏み切った次第です。 発行に際しては、椎葉村当局からいろいろとご配慮・ご協力をしていただき、大きな励みとなりました。 さて、今回の改訂新版として多少の加筆や補充も致しました。とくに後編に、当時の生徒たちの感想文を掲載しています。彼らは郷土の歴史の動きに対し、それぞれ新鮮で鋭く個性のある感想を述べております。また、本文中に「コラム」欄を置きまして、松尾中郷土研究クラブが収集発行した『松尾むかしむかし=昔話・伝説』の冊子からも数編取り上げてみました。 末筆ながら、拙本を新たに編集するに当たり、各界の著作や論文、資料を数多く参考にし、また活用させていただきました。本書の性格上、出典等いちいち断りませんでしたが、そのような身勝手を致したことを深くお詫び申し上げるとともに、関係の方々へ心から感謝申し上げます。 二〇二〇(令和2)年九月 目次 改訂新版によせて 椎葉村長 椎葉晃充 改訂新版の発行にあたって 新山芳彦 『椎葉の歴史物語』の発刊にあたって[初版より] 椎葉村教育長 中瀬元平 新山教諭の労苦の発刊について[初版より] 松尾中学校長 松田寿典 はじめに[初版より] 新山芳彦 椎葉村の位置 椎葉村略図&本書に出てくる主な地名 【縄文時代】 中の八重に原始人の住居 縄文土器のなぞ=広がった古代人の交易= 【弥生時代】 狩りから農業へ発展 《松尾むかしむかし》 ますが滝 【古墳時代 上松尾に古墳=当椎葉を支配する豪族か? 鉄と人々 【飛鳥~奈良~平安時代】 飛鳥から奈良・平安時代へ 源平の争いと椎葉 《松尾むかしむかし》 テンネンジゾノ【鎌倉時代 落人物語-鶴富姫と那須大八郎のロマン- 1.落武者の末路2.追討令 3.残党との遭遇 4.御池の悲劇 5.平家の命運 6.人質へ残党の願い 7.姫の思いと大将の工作 8.出会い 9.追討策の転換 10.命の誕生と村人 11.哀しみを越えて 12.村に生きる 【室町時代】 村の誕生 《松尾むかしむかし》 ターホーホー 村の協力と指導者 【戦国時代】2 全国の動きと椎葉山 【安土桃山時代】 秀吉の政治 椎葉山と十三人衆 椎葉山と鷹 150 《松尾むかしむかし》 カメのドジ 【江戸時代】 那須弾正と家康の朱印状 十三人衆の乱 1.計画の失敗2.再蜂起 3.主膳の嘆願 4.幕府の大弾圧5.大事件の後に 〔余話その1〕松尾寺の耳なし地蔵 〔余話その2〕壮年の男とひえ飯 (付記)人物 那須弾正 その1「弾正、肥後路を行く」 その2「弾正、大坂に挙兵す」推理 私の弾正論 《松尾むかしむかし》 日添と日向 幕府領から人吉藩領へ (付記)人吉藩の念仏禁止と椎葉山 《松尾むかしむかし》 大蛇と仏 逃散事件 (付記)山陰百姓一揆 椎葉山の生活 杣山願事件 1.山への願い 2.杣山をめざして3.村人のねばり 4.藩の策動5.処刑6.村人の思い 《松尾むかしむかし》 駄賃つけと馬頭観音 那須孫兵衛と直訴事件 1.幕藩の農民統制 2.村の行政のしくみ 3.孫兵衛の眼 4.悲願を胸に 5.不運なるもオトウ山へ (参考)日向の藩の分布図 [資料1]椎葉山の歴史&本書で取り上げた主な出来事 - [資料2]那須家の系図 - 本書に登場する主な人物 - おわりに 「椎葉の歴史物語」を読んで;生徒たちの感想文 椎葉村立松尾中学校について 椎葉の平家まつり 改訂新版 あとがき 参考とした本など 索引 椎葉の歴史物語[改訂新版] A5判/並製/280p 著者/新山芳彦 しんやま よしひこ 1940年 宮崎県都城市山田町生まれ 1962年 宮崎大学 学芸学部(現教育学部)卒 宮崎県内公立中学校勤務 (1976~1980年 椎葉村立松尾中学校勤務) 2000年 光源寺(西都市)住職 2009年 同 退任 発行日2020(令和2)年12月24日改訂新版発行 1980(昭和55)年2月13日初版発行 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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一向宗禁制と弾圧。守り抜いた信仰。「隠れ念仏」の歴史に新たな光をあてる名著決定版隠れ念仏四百年 薩摩と日向・諸県における一向宗禁制と信仰の諸相
前田博仁著 定価本体2400円+税 2640円 四六判 290頁 並製 はじめに 隠れ念仏について知ったのは四十数年前でした。当時、山之口町立山之口小学校に奉職していましたが、社会科実践研究をまとめるに当たって、現在都城史談会会長の立元久男先生が勤務されていた高城町立田辺小学校(廃校)を訪ねました。先生宅にお邪魔し実践研究について指導を受けましたが、そのとき机上に百数十枚の原稿用紙が重ねてあるのに気付きました。隠れ念仏について執筆中ということと、長崎の隠れ切支丹以上の宗教弾圧があったことを話されました。隠れ念仏について全く知らなかったので驚くばかりでした。その原稿は後に『かくれ念佛とカヤカベ』として著され、その時いただいた一冊は貴重な蔵書の一つになっています。 その後、「南九州文化」会員による調査報告など目にすることはありましたが、隠れ念仏については都城や鹿児島の人々が調査研究するものと思っていて興味はありませんでした。 私は宮崎の庶民信仰に興味があり、県内や熊本県球磨地方に多くの作仏を残した廻国僧大円や県内に数多く残っている六十六部廻国供養塔を調べていましたが、そういう中で六十六部廻国供養塔が都城・小林など旧薩摩領内には存在しないこと、都城辺りに一門講と称する六十六部(六部)殺しの話が多数残っていること、また、古河古松軒の『西遊雑記』に「薩摩入国は浪人躰より六十六部に身を変えた方がよい」という記述があることなどを知りました。とともに、六部殺しの話が多い薩摩に六部の格好で入国するとはどういうことか、廻国供養塔建立がないのは何故か、疑問は膨らむばかりでした。 都城市が市史編纂事業に取り組むなか、都城島津氏所蔵の『庄内地理志』が翻刻されました。『庄内地理志』を読むうちに六十六部は隠れ念仏と関係があるのではないかと思うようになり調査に取り掛かりました。そのほかで、西本願寺が送り込んだ使僧は六十六部に変装して領内へ入ったのではないか、藩もそれに気付き六十六部を取り締まったのではないかと思うようになりました。 そのうちに薩摩領民は貧困と身分差別のなか、大多数の農民や下級郷士は農奴的な貧困生活に甘んじていたこと、そして、これら下層階級層に一向宗が広まったこと、さらに、薩摩一向宗門徒を支えたのは日向国側の一向宗寺院であったことなどが分かってきました。 薩摩藩の宗教政策を調べるうちに日向諸藩の一向宗の取り扱いはどうであったかなど関心は次々と拡大、高鍋藩は軽度な弾圧を行っていたこと、高鍋藩飛び地であった金崎(宮崎市)では曹洞宗檀徒でありながら、浄土真宗の仏事に参加する慣行が現在も行われている事実なども分かり、この行事は一向宗禁制下の薩摩において、隠れ念仏講が行っていた仏事と同じではないかという疑問へと広がりました。 また、薩摩藩家老として一向宗弾圧と藩主島津氏菩提寺を含む領内全ての寺院廃棄の指揮をとった桂久武が、後に都城県参事として着任すると、まだ僅かに残っていた旧飫肥藩と旧高鍋藩福嶋それに大淀川下流右岸の旧延岡藩の寺院全てを廃寺とするが、十八か寺の真宗(一向宗)寺院だけは残置していることなどです。厳しい処罰を加えても一向に減少しない隠れ門徒に対して家老桂久武は憎しみを持っていたと思われますが、都城県参事となった桂久武は真宗寺院だけを残したのです。大いなる疑問が生じています。 調査はまだ道半ばですがこれまでを世に問い、先学諸氏の批正と指導を賜り、さらに研究の深化を図りたいと思っている次第です。 はじめに 第一章 薩摩藩と一向宗 ―身分差別と二重鎖国のもとで― 一 南九州における一向宗創起と薩摩島津氏の禁制の始まり 二 宗門改めと門徒摘発・懲罰 三 門割制と身分制の差別社会 四 厳しく制限された薩摩入国 五 境目と辺路―二つの番所 第二章 一向宗禁制と六十六部 ―本願寺僧侶の活躍と取締り強化― 一 六十六部と廻国供養塔 二 日向諸藩における六十六部への対応 三 薩摩藩における六十六部への対応 四 本願寺使僧と六十六部―取締り強化の背景― 第三章 諸県地方の隠れ念仏 ―里寺と講の広がりとその信仰― 一 里寺と講―諸県・大隅地方の隠れ念仏 二 薩州内場仏飯講 三 九州椎茸講と人吉藩の動向 四 焼香講 五 隠れ念仏講と信仰 第四章 諸県の隠れ念仏講と日向 ―隠れ門徒を支援した真宗寺院― 一 宮崎直純寺 二 福嶋正国寺 三 飫肥浄念寺 四 清武安楽寺―清武郷内の一向宗寺院 ㈠ 五 田野西導寺―清武郷内の真宗寺院 ㈡ 六 本庄宗久寺 第五章 大淀川中下流域の隠れ念仏 一 金崎の仏持ち 二 高岡郷の隠れ念仏 三 関外四カ郷とその特異性 第六章 廃仏毀釈を免れた真宗寺院 ―大淀川の南と北、および桂久武のこと 一 八割の寺院が消えた―明治の廃仏毀釈の嵐 二 大淀川の南と北 三 桂久武と一向宗 [引用資料・参考文献] あとがき 改訂版追記 [著者略歴] 前田 博仁(まえだ ひろひと) 1965年 宮崎大学卒、県内小学校、県総合博物館、県教育庁文化課、県立図書館に勤務 2003年 宮崎市立生目台西小学校校長定年退職 現 在 宮崎民俗学会会長、宮崎県みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、宮崎県伝統工芸品専門委員、高鍋神楽記録作成調査委員(参与)、日南市文化財審議会委員、日本山岳修験学会評議員 著書等 『鵜戸まいりの道』、『歩く感じる江戸時代、飫肥街道』(鉱脈社)、『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)、『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)、『近世日向の修験道』(鉱脈社)、『比木神楽―百済王族祭祀と高鍋神楽の広がり』(鉱脈社) mrtポータルサイト miten(ミテン)に「みやざき風土記」、「宮崎、歴史こぼれ話」執筆中。 共 著 『宮崎県史(資料編民俗・別編民俗)』、『日之影町史』、『北浦町史』、『日向市史』、『清武町史』ほか [改訂版追記] 平成二十九年(二〇一七)五月、親しい友人数人で長崎県五島に行きました。江戸時代、禁制であったキリスト教信仰を続けた史実、世界的に稀と言われた禁教史の一端に触れることができるという思いと、若いころ遠藤周作の『沈黙』を読んだこともあり、五島訪問の期待は大きく膨らんでいました。 信教が自由になった明治六年(一八七三)以降に建てられた教会堂数カ所の見学、マリアに見立てた観音像や洗礼のとき使用した器など多くの展示品には十分満足しました。 ところが、ツアーを続けるうちに「潜伏キリシタン」という表記に気づきました。隠れキリシタンではなく潜伏キリシタン、隠れているのではなく潜伏しているというのです。 帰宅して『広辞苑』で「隠れ」をひくと「ひそかにかくれること。かくれて外に現れないこと」とあり、次に「潜伏」をみると「ひそかにかくれること。かくれて外に現れないこと」と、「隠れ」と「潜伏」は全く同じ説明です。さらに「隠れキリシタン」をみると、「江戸幕府のキリシタン禁制後、ひそかに信仰を持続した信者」、『角川日本史辞典』では「キリスト教禁制にもかかわらず、表面的には棄教を装おい密かに信仰を持続したキリシタン」とありました。ここではさらに踏み込んで「表面的には棄教をよそおい…」と、キリスト教を捨てたように見せかけた信者と解説しています。 ちょうどそのころ、一九七〇年代の過激派であった容疑者逮捕の報道があり、新聞記事には「アジトに潜伏していたとみられ…」とありました。この容疑者は指名手配されてから四十八年、同志の女と夫婦を偽装して逃げ隠れし、逮捕時七〇歳近い老人になっており、手配写真での判断は困難で、DNA鑑定で確認できたということでした。このように「潜伏」という語彙のイメージは、犯罪者が居所を頻繁に替えるとか、顔を整形して別人を装うなどして警察の追及を逃れ続けることと理解しています。 五島や壱岐などのキリシタンは集落住民すべてがキリスト教信者で、この容疑者のように近隣周辺に分からないよう息を潜め、人目を気にしながら暮らしていたわけではなく、日常は普通に農業や漁業などに従事し、集落内の仏教寺院の檀徒として葬式なども表面的には僧侶のもとで済ませ、僧侶が帰ったあと集落の信者が集まり、神父役の指導者のもとでキリシタンの葬儀を行ったという。これは薩州内場仏飯講で明治以降行われた檀那寺と里寺の葬儀、つまり壇那寺僧侶が葬儀を済ませて帰った後、里寺番役(社頭)が江戸時代から行った仕来りで葬式をやり直すのと同じと思いました。 なぜ「潜伏キリシタン」が浮上したのかという疑問に、どうやら世界文化遺産登録に向けた運動で長崎県民は「隠れ」ではなく「潜伏」を選んだようですが、弾圧下でも真摯に信仰を守り続けた信者に、いかにも犯罪者というイメージを植えつけるのではないかと思いました。 改訂再版発行にあたり、鉱脈社編集部と検討し、旧版のタイトルを変えました。章や節の入れ替え、訂正や一部加筆など行うなど整理し、さらに明確でなかった引用資料の原典も明示しました。今後、「隠れ念仏」の研究の深まらんことを願っております。 初版から一〇年を経過、再販は著者として誇らしく嬉しい限りです。一向宗禁制に関心を持っておられる多くの読者をはじめ、改訂版再編集から助言の労をとっていただいた鉱脈社川口敦己社長にお礼申し上げます。 令和三年六月前田 博仁 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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振動障害の救済から社会復帰のたたかい振動障害 いのち第一の共生社会へ◎鉱脈社
振動障害 いのち第一の共生社会へ A4 304ページ 定価5500円(本体価格5000円+税) まえがき 今年の春(2012年3月)、森田幸彦の死去の報を受けとり、私たちは「森田幸彦さん 語りかけます」と題した弔辞を送りました。 その弔辞を送るとき、感謝と持続の意志を語りたく、何とか恩返しをとの思いがうかびあがりました。それから半年、その思いがようやくまとまりました。 本冊子は、森田幸彦の教えに導かれ宮崎で振動障害の救済から社会復帰のたたかいを展開してきた私たちの、森田幸彦への恩返しの思いの結晶です。 宮建労(宮崎県建設農林労働組合)の仲間は、森田の教えに導かれ、その考えを九州に広め、宮崎で実践しました。 九州は労災病院が林災防と協力して伐採夫の振動障害を把握していました。トンネル坑夫は一人出稼ぎで空白でした。 森田さんがトンネル坑夫の組合づくりを指導し、九州各県の運動を連携させました。 1990年、九州の組織空白県の組織者が坑夫の組織化に取り組み、今日の宮建労へ繫がっていきます。 振動障害は、九州では民医連が取り組んでいましたが、民間開業医の独自の取り組みは皆無状態でした。宮崎では、トンネル坑夫の出稼ぎ者が全県域に存在し、民間の開業医の協力連携が必要でした。 宮建労は四国の取り組みを導入することになりました。振動障害闘争は宮建労と医療機関の協力が不可欠です。認定の迅速化と労災実務の負担軽減をはかる上で、民間医療機関との関係は、組合が取り組むことにしました。 宮建労は、綱領・規約・職歴票準備は高知農村労組、徳島農村労組から、療養日誌は愛媛農村労組から、8号(初回)・5号様式は高知農村労組から、新規検診は高知生協病院・徳島健生病院から学びました。そして、健康相談会開催と職歴票づくり研修会をはじめ、組合員坑夫の分布に応じて日常の診療院所づくり、新規検査院所を増やしていきました。 森田指導は、大分労災詐欺事件、3事案の自庁取り消し、事業団づくりなど、こまめでした。 本書では、第1部は森田幸彦と宮建労の30年のかかわりを、第2部は森田幸彦の著作を、第3部は森田指導を宮建労と濱田書記が具体化してきた闘いの足跡を、そして第4部は、宮建労が取り組んできた、ロリガまつりに集約される活動の「いのち第一」と「共生社会」の考え方を、それぞれまとめ、次世代の仲間たちが持続的発展をはかっていっていただきたいとの思いをこめて発刊したものです。 本書が、振動病闘争の偉大な指導者であった森田幸彦がどのような思想にもとづき、何と闘い、何を目ざしていたのかを伝え、これからの振動病=ひいては労災闘争の前途を照らしてくれるものと信じています。ぜひ多くの皆さんが座右におき、生かしていってくれることを願っています。 2021年9月28日 コロナ禍のもとでも闘いを止めない日々のなかで (濱田澄麿記す) あとがき 森田指導を受けて宮建労がある。 森田さんとの出会いは、1990年4月16日です。振動障害認定基準1975年501号から1977年307号になり、法令順守の運動が広がりはじめていたときであった。 高知県の取り組みが全国に先駆け、九州は伐採夫の振動障害がとりくまれていた。 森田さんから、「昼間は坑夫をまわり、ダンプは夜でどうか。トンネル坑夫の組合をつくろう」とよびかけられた。振動障害でとりのこされている坑夫の組合づくりを思い立った。 1991年5月11日宮崎県農村労働組合(現宮建労)を結成した。 当初は、高知、愛媛、徳島で検診し、池田病院(小林市)での診療は1992年8月である。宮崎県全域に広がり1998年宮崎県で新規検診できるまでになった。振動障害者のリハビリと社会復帰が課題となるなか、大分労災サギ事件がおこりつまずいていた。 宮崎県農林事業団を2000年6月11日たちあげ、サギとちがう闘いから宮建労カラーができている。 森田さんが大分労災サギ事件、宮県事業団活動と取り組んだ原点の思いは、コロナ禍での坑夫救済と社会復帰運動、そしてロリガまつりにつながり、未来遺産をつくろうとしている。 第2部の森田さんの原稿は、当時の原稿を採録しています。今読むと、もっとうかがっておきたい個所が多い。当時の私たちの理解の水準だったということで、ご容赦いただきたい。 ともかく、振動障害闘争の一番最初の出来事を語っています。運動を深めていくのにたくさんの示唆に富んでおり、学ぶべき宝が眠っています。あらためて、私たちの運動の出発点を確認しておきたいと思います。なお、お気付きのところはご意見をよせていただきたい。 「振動障害」の題字、「いのち第一」「共生社会」掛軸は、著作家、写真家、書家の相原恭子氏である。鉱脈社の川口社長をはじめスタッフに30年のあゆみの整理、ご指導、お世話をいただき感謝いたします。 森田幸彦さんを偲んでありがとうございます。 2021年10月30日 濱田澄麿 私たちがつくっています! 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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奨学金申請は 貧困コンテストではないのです奨学生への指導手引 授業料無償化政策以降の指導助言
A5判 112ページ 定価1000円(本体価格909円+税) はじめに 本書の目的は、中学校・高等学校の進路指導担当者、児童福祉施設担当者、大学教員を対象に、最新の奨学金の事情や授業料無償化政策(以降、「無償化政策」と略記)の事情を解説し、生徒や保護者への周知と的確な指導や助言を可能とすることである。そして、生徒の就学支援に携わる関係団体の情報を提供することで、学校と関係団体との連携協働を促すことを目的としている。加えて、現場で活用できるようにケースメソッドを通じて、生徒への指導助言として必要な奨学の考え方や話の進め方を学ぶことも目的としている。 近年、無償化政策の始動と奨学金受給者の急増により、授業料無償化の手続きや奨学金申請を解説する書籍の出版が相次いでいる。それらはいずれも善意をもって出版されており、情報も豊富に掲載し、読者に有効な情報を提供している。しかしながら、授業料無償化手続きも奨学金申請も、生徒や保護者だけが関わるのではなく、学校関係者や福祉行政担当者など複数の領域にまたがって幅広く関わるのである。複数の領域にまたがるということは、それぞれの領域ごとに専門用語や価値基準が異なっており、その違いを理解しておかなければ、生徒が制度を理解していても、関係者の制度的無理解のために生徒に支援が届かない事態を招く危険があると考える。 本書は、そうした事態を回避するために、生徒に最も寄り添う学校関係者と福祉施設担当者を主たる対象にして、無償化政策と奨学金制度の基本枠組みと活用のために必要な手立ての知識を提供するものである。とはいえ、専門家以外の保護者や一般市民、生徒や学生も読んで差し支えない。むしろ本書を読むことで、相談相手の指導助言が的を射ているか否かがわかるであろうし、相談相手に頼れないとわかった場合は、本書を参照して自分自身で取り組まざるを得ないからである。残念なことに、現在の日本社会では貧富の格差が大きく、相談相手となる専門家自身が貧困状態を経験しておらず、貧困家庭の実態を観念的に捉えてしまい実効性のない指導助言をしてしまうことがしばしばある。このことは、職業としての教職の社会的地位にも関わる問題である。なぜなら、日本では一九七四(昭和四九)年の「学校教育の水準維持向上のための義務教育諸学校の教育職員の人材確保に関する特別措置法」制定以降、一般公務員よりも給与水準が高くなったことで教職は、貧乏人が就く職種の代名詞ではなくなった。その反面、教職に携わる者と貧困家庭の子どもたちとの経済水準のかい離がすすみ、貧困家庭の子どもたちの生活に即した教育実践を行うという発想自体が教職に携わる者から出にくくなっているからである。 とりわけ教職の世界では長期にわたって、学び手である児童生徒を平準化した存在とみなした上で、教育実践を行ってきた。経済的に困窮する家庭の児童生徒がいたとしても、それは福祉領域において「文化的で最低限度の営み」の水準にまで生活向上が達成できているはず、という前提である。この構図は、一九七〇年代に社会教育学者の小川利夫によって批判され、福祉領域では求められる生活水準まで生活向上を達成できないまま学校現場では不平等な状態が存在しており、その不平等に対してどのように支援と教育実践を展開していくかが問題とされた。残念ながら、この構図は現在も残存しており、経済的に困窮する児童生徒への支援が引き続き必要とされている。しかも二〇二〇(令和二)年に発生して長期化しているコロナ感染症対策によって失職者が増大したことからも、生活困窮世帯の生徒への支援がますます必要とされており、その実現に向けて学校関係者と福祉系専門家とが共通理解を深めて、経済的に困窮する家庭の生徒たちに適切な指導ができるようにしておかねばならない。著者は、これまでに一般市民・高校生・保護者・福祉系専門家・教員を対象に無償化と奨学金制度の講義を実践してきた。本書の刊行で、より多くの人々に伝えることを目的としている。 本書は、NPO法人Swing-By(以降、「Swing-By」と略記)が企画・出版するものである。Swing-Byとは、宮崎県において児童養護施設の子どもたちへの給付型奨学金の提供と大学進学後の生活支援アドバイス、生活困窮家庭対象の学習支援や学力向上支援事業、学力支援事業、宮崎県からの委託事業として福祉系専門家向け講座を行っているNPO法人である。弁護士やマスコミ関係者、福祉関係者や大学教員によって構成されている。著者は、二〇一八(平成三〇)年八月から二〇二一(令和三)年三月までSwing-Byの理事として在籍し、二〇二一年四月からはSwing-Byのアドバイザーとして、奨学金や授業料免除制度の情報収集と関連団体への情報提供に取り組んでおり、その一環として本書を出版した。 本書の構成は、第1章が奨学生を指導助言する専門家として最低限知っておかねばいけない基本枠組みと基礎知識を説明している。第2章が現行の無償化政策の概要である。第3章が無償化後にかかる私教育費の概算の説明である。第4章が関連団体との連携協働の説明である。第5章と第6章は、実践での活用ができるようにケースメソッドの例題を掲載しており、第5章が生徒指導バージョン、第6章が保護者対応バージョンである。ケースメソッドは、第1章から第4章までを学んでおけば、取り組めるようにしている。加えて、各章の間にコラムを挿入した。本文にそぐわない断片的なトピックを述べるためである。紙幅の関係上、注釈での引用文献と参考文献の解題を必要最小限にしているがご容赦願いたい。本書をもって、一人でも多くの専門家が、奨学生の可能性を伸ばせるような指導助言ができれば幸いである。なお、本書の販売で得られた利益は、全てNPO法人Swing-Byに寄付される。 目次 はじめに 【凡例】 教育を受ける権利の根拠法 第1章 基本枠組みと基礎知識 コラム(1) 一条校 第2章 無償化政策と奨学金制度の動向 コラム(2) 教育職返還免除制度恢復の是非 第3章 就学前から就職までにいくらかかるのか? コラム(3) 複利計算 第4章 関連団体との連携 コラム(4) 対象としてのオンライン通信費負担 第5章 ケースメソッド 生徒指導バージョン 第6章 ケースメソッド 保護者対応バージョン コラム(5) 刊行本・雑誌ガイド おわりに あとがき 「SwingーByブックレット」刊行のことば あとがき 著者が本書に取り組んだ理由は、神戸市御影出身の著者が大学一年生の時に、阪神淡路大震災により罹災した実家の経済状況の悪化のため、授業料免除と奨学金の有利子と無利子の併用で、以降の就学を継続したからである。結局、博士号取得までの九年間の就学期間のほとんどを授業料免除で乗り切ったが、博士号取得時点で奨学金の負債が一〇〇〇万円を突破してしまった。幸いなことに学部と大学院での指導教員が、いずれも経済的困窮を乗り越えて研究者となられた経験を有しており、申請にあたって的確な指導助言をしていただき大変助かった。その際に知り得た情報の一部は、本書で述べた。 これまで著者は、経済的に困窮しながらも向学心にあふれている学生に授業料免除と奨学金申請の指導助言を行ってきた。相談してきた学生は、ほぼ確実に取得できている。ただし、向学心以外の邪な意図をもつ学生は相談過程で判明次第、相手にしないことにしている。私は、プライドよりも志をとるほどに、なりふり構わず勉学に励む学生にしか指導助言しないので、授業料免除と奨学金申請の個別対応には厳しく臨むことを表明しておく。 本書は、Swing-Byが企画するブックレットシリーズの一環として刊行された。Swing-Byのブックレットシリーズ刊行の目的は、Swing-Byの事業を普及させるためとSwing-By主催の研修会でのテキストとしての活用である。高等教育機関や実践現場の最新の調査研究内容を平易な言葉にして多くの人に読んでもらうことを念頭に置いている。今後、各領域・各分野の取り組みをまとめた成果を順次刊行していく予定である。「はじめに」で述べたように、本書刊行で得られた利益は全てSwingーByに寄付をする。今後少しでも多くの生活困窮家庭の子どもたちに高等教育への進学が保障されることを祈念する。 私たちがつくっています! 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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大分県国東半島の北部、周防灘に面した下岐部(しもきべ)村。天領・日田代官所の四日市出張陣屋直属の庄屋・有永億太郎が書き残した文化7年の日記を解読。森猛著「豊後国下岐部村 庄屋億太郎日記 下」
監修 前田義隆 解読 森 猛 定価3850円(本体3500円+税) A4変型判 並製 184p 目次 西国筋郡代と国東半島 ―下岐部億太郎日記(下巻)の序文に代えて― 釈文篇 訓文篇 注解篇 参考文献 あとがき あとがき 古文書の解読には、思わぬ陥穽があるものである。この下岐部億太郎『諸御用品々日記』の校正には、ずいぶん梃摺った。読み直しても読み直しても誤りが出てくる。それほどに紛らわしい癖のある崩し字が多用されていることもあるが、中には編者の思い込みによる誤読も少なくない。先入観が先立って思わぬ陥穽に落ち入ってしまっているのである。 今回は、そうした誤りをできるだけ少なくしようと思い、古文書研究会の秋岡さんに校正の助力を仰ぎ、多くの誤りを指摘していただいた。 ようやく、下巻の発行にまで漕ぎ着けることが出来ました。ここに至るまでには、多くの方々の援助がありました。特に鉱脈社の川口社長をはじめ、スタッフの皆様には、無理な注文にも丁寧に対応していただきました。関係者の皆様に感謝いたします。 令和三年七月吉日 前田義隆(まえだ・よしたか) 昭和19年、国東市国見町岐部に生まれる。福岡教育大学卒業後、福岡市で中学校教師を務める。平成16年に退職し帰郷。平成17年、国見郷土史研究会会員となる。平成20年、公民大学古文書教室に参加。有機農業に取り組みながら、郷土の歴史を学んでいる。 森 猛(もり・たけし) 昭和20年、宮崎県南那珂郡(現串間市)に生まれる。日本史専攻。現在、国見町公民大学古文書教室講師。大分県別府市在住。 【主な編著書】 昭和58年『竹田市』上巻(共著)竹田市史刊行会 昭和62年『本耶馬渓町史』(共著)本耶馬渓町 平成3年『荻町史』古代・中世編(共著)荻町 平成4年『日本地名ルーツ辞典』(共著)創拓社 平成6年『萱嶋氏史料集』(共編)古文書古記録研究会 平成6年『萱嶋家文書(原寸大影印)』(共編)私家版 平成7年『大分県の地名』(共著)平凡社 平成12年『萬弘寺所蔵冨來文書(原寸大影印)』(共編)古文書古記録研究会 平成14年『九州西瀬戸古代史論攷』海鳥社 平成16年『九州西瀬戸中世史論攷』海鳥社 平成19年『文久二年小原手永三井寺村切支丹宗門改旦那寺證據判帳』古文書古記録研究会 平成24年『九州西瀬戸郷村史料集1 豊後国国東郡 新涯村・下岐部村・小原手永 庄屋文書』海鳥社 平成27年『豊後国下岐部村 庄屋億太郎日記 上』花乱社 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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宮崎神楽の魅力の全貌。県内を6つの神楽圏でとらえ、それぞれの圏域の特徴、代表的神楽の番付と舞いぶりを豊富な写真とともに紹介。40余年におよぶ現場からの調査・研究の集大成前田博仁著 神楽のこころを舞いつぐー宮崎神楽への誘い
前田博仁著 A5判 並製 408p はじめに 本格的に神楽を見るようになったのは、昭和五十八年県総合博物館に転勤してからです。もっとも昭和四十年に椎葉村立不土野小学校に初任地として赴任し、校区内には不土野と古枝尾に夜神楽がありました。校長以下全職員が招待され、三年間の勤務の間に六回は神楽を見る機会がありました。 当時は演目を知らせるプログラムも演目名を表示する掲示もなく何を舞っているのかわからず、地区役員や保護者から焼酎を奨められ、ほろ酔い気分と猛烈な睡魔が襲ってきて真夜中十二時頃には帰宅していました。 二十数年前頃から僻地勤務の教師が神楽を習い、勤務年限を終えても神楽を続け地元と交流を深めていることを耳にします。焼酎など飲まず神楽を習えば良かったのにと思われる向きもおられるかもしれませんが、六十年前は神楽は長男だけに伝承するものという考えが残っており、次男三男には声がかからない、それが当たり前でした。まして神楽に興味があるので教えてほしいなどと申し出ても、他所者に神楽を教えることは地区の宝を盗まれることになると断られたと思います。 博物館職員になって恥ずかしいことは、神楽などの電話による問い合わせに応えられないことでした。四十数年前は神楽関係の出版もほとんどなく、自分が実際に調査することが第一と思った次第、幸いなことに平成二年教育庁文化課に転任となり、民俗芸能調査担当として県内の民俗芸能を広く知る機会を得ました。また、その頃県内では市町村史(誌)再編さんの機運が高まり、日之影や北浦、日向その他の市町史誌に関わるようなり、公的調査だけでなく個人的調査にも励みました。 神楽に関わること四十数年、パソコンには多量の神楽関連データを蓄積していまして、複数回訪問した調査も含めて二百数十か所に上ります。また、平成五年から所属しています宮崎民俗学会の会誌「みやざき民俗」に原稿をだすことが出来ました。平成九年「三川内神楽」、その後、神楽演舞の舞処の解説など発表しています。 令和三年には、高鍋神楽発祥の『比木神楽』を出版しましたが、今度は一か所の保存団体ではなく県内すべての神楽を紹介したいという意欲が湧いてきました。コロナ禍で我が家に籠る毎日、調査を始めだした昭和六十年代に一番困ったことなどを思いだし、手元にあってすぐわかる演目解説の冊子を作ろうと思い立った次第です。 令和四年九月前田 博仁 はじめに 序章 宮崎の神楽の概要 一 宮崎の神楽の特徴 二 神楽の起源と系譜 第一章 県西北 高千穂郷の神楽 第一節 高千穂神楽 一、高千穂神楽概要 二、高千穂神楽三十三番 (小手川善次郎『高千穂神楽』昭和五十一年) 三、町内の神楽 ??上野神楽 ??野方野神楽 ??黒仁田神楽 その他の神楽 第二節 五ヶ瀬神楽 一、五ヶ瀬神楽概要 二、町内の神楽 ??三ヶ所神楽 ??室野神楽 ??桑野内神楽 ??古戸野神楽 ??鞍岡祇園神楽 第三節 日之影神楽 一、日之影神楽概要 二、町内の神楽 ??大人神楽 ??鹿川神楽 ??大菅神楽(深角系) その他の神楽 第四節 諸塚神楽四 一、諸塚の神楽の概要と特徴 二、村内の神楽 ??南川神楽 ??戸下神楽 ??桂神楽 その他の神楽 第二章 県西北 椎葉神楽 一、椎葉神楽 ??狩猟神事 ??神仏混淆 ??願神楽 ??椎葉神楽の価値 二、村内の神楽 ??嶽之枝尾神楽 ??栂尾神楽 ??大河内神楽 ??尾前神楽 ??不土野神楽 ??向山日添神楽 その他の神楽 第三章 県北 延岡・入郷の神楽 第一節 延岡神楽 一、概要 二、延岡市内の神楽演目 ??大峡神楽 ??熊野江神楽 ??門川神楽 三、北方の神楽 ??北方菅原神楽 三、北浦の神楽 ??市振神楽 ??三川内神楽 四、余禄 その他の神楽 第二節 入郷の神楽 一、西郷の神楽 ??若宮神楽 ??山三ヶの神楽 二、南郷の神楽 ??神門神楽 ??渡川神楽 ??水清谷神楽 ??鬼神野神楽 三、東郷の神楽 ??山陰神社の神楽 ??迫野内神社の神楽 ??越表神社の神楽 ??坪谷神楽 ??平岩神楽 その他の神楽 第四章 県央 米良山・高鍋の神楽 第一節 米良山の神楽 一、米良の神楽 二、西米良の神楽 ??村所神楽 ??小川神楽 ??越野尾神楽 三、東米良の神楽 ??銀鏡神楽 ??尾八重神楽 四、中之又神楽 その他の神楽 第二節 県央?高鍋の神楽 一、高鍋の神楽 ??六社連合大神事 ??師走祭りと比木神楽 二、比木神楽 ??比木神楽の特色 ??比木神社の祭祀と神楽 ??比木神社単独の神楽 ??六社連合大神事当番比木神社の神楽 三、三納代神楽 四、グループ高鍋神楽 五、都農神楽 六、日置神楽 その他の神楽 第五章 県央 宮崎平野の神楽 第一節 宮崎平野北部の神楽 一、旧佐土原藩の神楽 ??新田神楽 ??巨田神楽 ??広原神楽 ??高屋神楽 二、幕府領の神楽 ??穂北神楽 三、「綱切」再考 その他の神楽 第二節 宮崎平野南部の神楽 一、生目地区の神楽 ??生目神社神楽 ??細江神楽 ??長嶺神楽 ??大塚八幡神楽 二、宮崎平野南部の神楽 ??船引神楽 ??中野神楽 ??野島神楽 その他の神楽 第六章 県南西 日南・諸県の神楽 第一節 県南?日南の神楽 ??潮嶽神楽 ??脇本神楽 ??霧島神楽 ??岩崎稲荷神社の神楽 その他の神楽 第二節 県西?高原・諸県の神楽 一、高原の神舞 ??祓川神舞 ??狭野神舞 二、諸県の神楽 第七章 宮崎の神楽 魅力の諸相 第一節 神楽面作者・大円 ―宮崎の神楽と修験のかかわりの一断面― はじめに 一、神楽面彫刻 二、新立寺僧大円 第二節 宮崎の神楽と神話 一、岩戸開と岩戸五番 二、八岐大蛇退治と綱切 三、天孫降臨と彦舞 四、鵜戸舞と「天神七代・地神五代」 第三節 宮崎の神楽?舞処の諸相 一、神楽祭場と舞処 二、高千穂神楽及び周辺神楽 三、延岡市域の神楽 四、椎葉神楽 五、諸塚神楽 六、米良の神楽 七、高鍋神楽 八、宮崎平野の神楽 九、日南の神楽 一〇、高原の神舞 終わりに 第四節 宮崎の神楽における着面舞と素面舞 はじめに 一、米良神楽の「地舞」 二、宮崎平野神楽の「地舞」 三、高千穂系神楽「入鬼神」 四、「面連れ」「供舞」 五、高鍋神楽の「宮神楽」 終わりに 第五節 「部屋の神」「盤石」「田の神」について考える はじめに 一、米良山の神楽の「部屋の神」 二、東児湯の神楽の「盤石」 三、「メゴ舞」と「うば面」 四、宮崎市の神楽の「田の神」 五、日南の神楽の「かまけわざ」 六、諸県の神楽の田の神 終わりに 第六節 「伊勢神楽」「大神神楽」「龍蔵」 ―宮崎の神楽における「岩戸開」関連演目に関する展開― はじめに 一、伊勢神楽 二、大神神楽 三、龍蔵 四、考察 終わりに おわりに [著者略歴] 前田?博仁(まえだ ひろひと) 1965年 宮崎大学卒、県内小学校、県総合博物館、県教育庁文化課、県立図書館に勤務 2003年 宮崎市立生目台西小学校校長定年退職 現 在 宮崎民俗学会会長、宮崎県みやざきの神楽魅力発信委員会委員(顧問)、宮崎県伝統工芸品専門委員、高鍋神楽記録作成調査委員(参与)、日南市文化財審議会委員、日本山岳修験学会会員 著書等 『鵜戸まいりの道』、『歩く感じる江戸時代、飫肥街道』(鉱脈社)、『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)、『隠れ念仏四百年』(鉱脈社)、『近世日向の修験道』(鉱脈社)、『比木神楽?百済王族祭祀と高鍋神楽の広がり』(鉱脈社)。 mrtポータルサイト miten(ミテン)に「みやざき風土記」、「宮崎、歴史こぼれ話」執筆中。 共 著 『宮崎県史(資料編民俗・別編民俗)』、『日之影町史』、『北浦町史』、『日向市史』、『清武町史』ほか 私たちが心をこめて作っています。 鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎える、宮崎に根ざした出版社です。 「月刊情報タウンみやざき」や「宮崎を楽しむ大人の情報誌 jupia」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。 雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。 私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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